逆襲のシャア 個人的解説 その8


そろそろ終盤
個人的・逆襲のシャア解説第8回!

今回のシーンは、ずばりMS(モビルスーツ)戦。

ガンダムといえば戦闘シーンですが、この逆襲のシャアでも映画だけあって、けっこう凝ったつくりになっています。

ガンダムの世界ではビーム兵器の使用が一般的で劇中も多数のビーム兵器が多用されています。

メガ粒子砲なんかも有名ですが、やはり、1番印象に残って、ガンダムを象徴するのはビームサーベルでしょう。

ビームサーベルの描き方もこの作品はワンランク上を行っています。

この時期のMSには対ビーム兵器用の装備が標準的で、ビーム兵器の使用に対してオートマチックで回避運動をするシステムが組まれています。

ですから、劇中をよく観察するとわかるのですが、ビームサーベルなど近距離で使用するものに関しては致命的な損傷を避けるため

このシステムが作動するようで、ビームの長さがヒット直前まで短いのです。

これは、その対ビームセンサーの反応を遅らせる事が目的であると同時にエネルギーの節約にもなります。

こういった細かい設定をもとにした描写は本作品の魅力でもあります。

ちなみに画像のシーンはアムロ対シャアの最後のMS戦です、両機体、武器を使い尽くして完全な殴り合いになっています。

このシーンにもMSを手足のように操作できる両主人公のパイロットとしての技量の高さを描写するのと同時に1年戦争当時、ア・バオア・クーにて二人が白兵戦で決着がつかなかったのを、このMS戦で決着をつけて終わりにする、というにくい演出も含まれているように感じます。

戦闘シーンにも何か意味があるのではないか?とみてみると面白い発見があるかもしれません。


最終回へつづく

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