ガンプラ旧キットの魅力を考える

ガンプラ旧キットの魅力を考える

 

2013年は類を見ない旧キット豊作の年となりました。
これを書いている翌日にもファーストガンダムの旧キットの大量再販が予定されています。

さて旧キット再販祭りが続いているという事は売れているという事だともいえると思いますが
なぜ今になって旧キットが注目されるのでしょうか?

21世紀も10年が過ぎた2013年。
世の中 ガンプラの旧キットを愛する人たちが増えています。
私もその一人です。

今回は旧キットの魅力について考えて見たいと思います。



まず、旧キットの特徴とは何か


旧キットはモナカキットとも呼ばれる左右、又は前後貼りあわせの簡単な構造です。
旧キットが簡素 というよりは近年のMG,RGシリーズが過密すぎるとも言えると思います。
加えて説明書のまま組み立てて色を塗ってもかっこよくない という特徴があり必然的に何かしらの改造をする事になるのです。
造形、スタイリング的には放送当事のアニメを再現しようとしている傾向が見て取れます。







旧キットの魅力 その1 パッケージアート


MSVのパッケージアートでは石橋謙一氏を起用していたりと、箱絵からすでに存在感やコレクターアイテム的な要素があるのが旧キットです。
プラモデルを作った後も箱を捨てられない なんていう人も多いことでしょう。
今のCGも綺麗ですがそれ以上のイマジネーション、におい、戦場の雰囲気などが漂ってくる空気が旧キット箱絵にはあります。










旧キットの魅力 その2 正解の無いかたち


ガンプラをはじめロボットアニメに登場するメカはもちろん本物は存在しません。
ゆえに正解がないのです。
自分の中の理想の形、イメージを投影できる旧キットには無限の世界が広がっています。












旧キットの魅力 その3 値段の安さ



近年MGやHGなどの技術向上に伴い 値段も右肩上がりです。
HGUCジムの500円が嘘のような金額にまで上がってしまった中 旧キットは当事の定価で売られています。
量販店などでは2割引き、3割引のところもあるので実は昔より安く手に入れることが出来ます。
子供から大人まで財布に優しい事も旧キットの魅力のひとつでしょう。






旧キットの魅力 その4 ノスタルジック



ノスタルジックというものは30歳を過ぎないとなかなか感じない感情です。
最初のガンプラブームを経験した30代から40代のお父様たちが今でも買える旧キットに興味を持つのは必然と言えるかもしません。
ただ、子供にも旧キットが人気 という情報もありますのでノスタルジックなだけではないようですね。














旧キットの魅力 その5 やりがい



そのまま組み立てると ちょっとかっこ悪い=手を加えたくなる
手を加えると 加えた分だけ成果として現れる というのが模型を作る楽しさの根幹ではないかと思います。
みなさん同じような感想を持っているようですが 最近の緻密なMGは ただ組み立てている
いや むしろ組み立てさせられている感さえ感じるのです。
模型を作る この根本的な楽しさを十分に味わえるのが旧キットなのです。
もちろん失敗もします。それも含めて模型を作る楽しさだと思います。


中学生の時の作りかけ・・
















旧キットの魅力 その6 リベンジ


子供のときに買えなかった1/60ジョニザクを!もう一度!
あのセンチネルブームの機体をもう一度!

そんな子供の時に手に入れられなかった、うまく作れなかったという物を
もう一度今の道具とマテリアルと技術でリベンジしたい と考えている人は非常に多いのではないでしょうか?
そうは言っても実はなかなか手ごわい それが旧キットですね。

私も20数年後しにセンチネルのリベンジをしています



まとめ

模型の楽しみ方は人それぞれです。
MGをさらに緻密にディティールアップしていくのがトレンドだった流れから
おのおのが好きな物を自由につくる という楽しみ方に流れが変わっているのではないかと思います。


その昔 モデルグラフィックス誌から始まったガンダムセンチネル。
カトキハジメの洗練されたリファインガンダムに驚喜し 模型の世界はスタイリッシュなリアルガンダムを求めていきました。
「もし本当に存在するならこういう形だ」「より緻密な設定と細かい造形を」
そんなながれが加速し、プラモデルが模型から組み立てる完成品のような進化を遂げたあとに
物足りなさを感じている それが最近の旧キットブームに来ているのではないかと思うのです。




リアルガンダム路線の起爆剤になったと思えるモデルグラフィックス。
そのMG誌が 岡プロはじめ、特集で旧キットの作例を多数掲載し、モナカキットという言葉まで定着させ、実は旧キットブームの仕掛け人でもあるというのも なんとも皮肉な感じがします。


この旧キット熱はまだまだ続きそうです。


まだ旧キットを作ったことが無い という方は是非手にとって見てください。


きっと何か新しいイマジネーションが生まれるはずです。


さあ・・手動かしていかないと 一生終わらないぞ・・・

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